6月議会に向けた議員全員協議会が開催されました
6月9日に全員協議会が開催され、6月議会に提案される議案に関連する学校給食費の負担軽減や、移動図書館車の導入、市営バス・予約式乗合タクシーの再編などの主要事業について説明を受けました。
また、厳しい財政状況の中で来年度からの実施を目指して検討されているごみ袋・粗大ごみ手数料の見直しや、上下水道料金の改定、機構改革などについても現在の検討状況や方向性について説明がありました。
市民生活に直結する重要なテーマが多く、議会としても丁寧な議論が求められる内容でした。
6月議会に提案予定の主な事業
学校給食費について
国の「学校給食費の抜本的負担軽減事業」が3月末ぎりぎりに決まり、本市では約9,200万円の補助金が見込まれ、小学校の食材費の大部分が国費で賄われるようになります。
これにより、保護者負担は1食あたり36円(牛乳なし28円)に大幅軽減され、年間にすると7,020円で、従来の52,650円と比べても負担軽減効果は大きいものになります。
一方で、未だ欠食児童への支援の在り方は国から示されておらず、2月一括納付の負担集中や、国の制度の持続性など、今後の検討課題も多く残されています。
移動図書館車の購入事業
図書館に行く手段がない方や、赤岡・吉川地区など図書館空白地域へのサービス提供を目的に、コミュニティ事業費助成金を活用して軽自動車タイプの「移動図書館車」を導入するという事業です。
夜須公民館図書室が令和9年3月に閉室することを踏まえ、その代替機能としても位置づけられています。車両費など総額625.6万円のうち、560万円は助成金で、市の実質負担は約65万円と小規模です。
令和9年4月から本格運用予定で、市内全域を巡回し貸出・返却・予約受取に対応します。高齢者や子どもを含む「誰もが本に親しめる環境づくり」を進める重要な取り組みではありますが、運行日時や開設場所、人員態勢などは今年度の試験運用の中で検証していくこととなっていますので、市民の利便性や事業目的のKPI、費用対効果など注視して行きたいと思います。
市営バス・予約式乗合タクシー再編
バス路線は維持しつつダイヤ調整や停留所変更を行い、利用が少ない地域は予約式乗合タクシーへ移行するなど、より効率的で使いやすい公共交通体系へ再編します。
徳王子・山北・吉原などで新たなエリア型タクシーを設定し、野市方面への移動を柔軟に確保します。
高校生以下の無料化も追い風となり、令和7年度の利用者数は過去最高の6万1千人に達しました。
新ダイヤは令和8年10月開始予定で、特に乗り合いタクシー導入エリアには、地域説明会や周知が重要なポイントとなります。
その他、来年度の実施に向けて検討中の事業
ごみ袋料金・粗大ごみ手数料の見直し
本市では、合併以来20年間、消費税アップ時の見直しを除き、ゴミ袋料金引き上げをしてきませんでした。
一方で、人件費や焼却施設の維持管理費、袋の製造コスト上昇により、ごみ処理の全体経費が増え続けています。現在の袋代収入では、可燃ごみで全体経費の16.7%、資源ごみで11.8%しか賄えず、市の持ち出しが増加しているため、応益負担の適正化として料金見直しが検討されています。
審議会では、復路代引き上げにより経費充当率の18~25%を図る複数案が示され、例えば25%案では可燃ごみ袋(大)が30円→50円となる試算です。
9月議会で条例改正案が提出され、令和9年4月から新料金となる見込みです。市民負担への影響や段階的値上げの可能性など、今後も慎重な議論が必要です。
上下水道料金改定
3がつ議会で私も一般質問しましたが、水道事業では現金残高が5年間で約5.8億円減少し、流動比率も危険水準に近づくなど、経営の持続性が厳しい状況です。
審議会は25%程度の料金改定が必要と判断し、最終案では「基本料970円(0m3も課金)+従量単価25%増」が示されています。
下水道も経費回収率が公共49%・農集47%と低く、国の交付金要件である150円/m3以上を満たすため、22%程度の値上げが必要とされています。
上下水道料金も、合併以来大きな引き上げはしておらず、企業会計の独立採算制の原則を踏まえながら、生活者や事業者への影響、低所得者対策、更新投資の見通しなど、議会としても確認すべき論点が多いテーマです。
機構改革の取り組み
令和9年4月の実施を目指し、市役所の組織体制を見直す大規模な機構改革が検討されています。
令和8年度は「方針策定→職員アンケート→分野別検討→素案→案→事務事業見直し」という1年間のプロセスで進められ、6月・9月・12月の議会で段階的に報告される予定です。
私自身も4年前の議会で、支所の存続や2つの課の新設議案に反対をしており、「ようやく…」という感はありますが、組織数のスリム化、効率化、DX推進などが方向性として示されており、住民サービスの向上と職員配置の最適化が問われます。
改革の目的の明確化、住民サービスへの影響、専門性確保、財政面の効果など、議会として丁寧な検証が必要です。
今回の全員協議会では、市民生活に直結する重要なテーマが多く示されました。
財政が厳しい中でも、将来世代に負担を先送りしないための改革は避けて通れません。一方で、負担増が市民生活に与える影響を最小限に抑える工夫や、丁寧な説明責任も欠かせません。
私も制度の必要性と市民の暮らしのバランスを見極めながら、行政の提案をしっかりチェックし、改善すべき点は率直に提案していきたいと考えています。
6月9日全員協議会の審査事件
【勉強会】
- 人権擁護委員候補者の推薦について
- GIGAスクール構想小学校タブレット更新事業について
- 学校給食費について
- 移動図書館車購入事業について
- 最高裁判決を踏まえた生活保護費追加給付について
- 一部事務組合(香南清掃組合)負担金について
- ユノウラ橋更新事業について
- 香南市市道の認定について
- 市営バス、予約式乗合タクシーの運行ダイヤ改正に伴う条例改正について
- 吉川漁港堤防再計画策定委託業務について
- 町田頭首工災害復旧工事について
- 香南市辺地に係る公共的施設の総合的な整備に関する財政上の計画の策定について
- その他
【全員協議会】
- 香南市振興計画について
- ごみ袋料金、粗大ごみ処理手数料の改定について
- 香南市選挙管理委員会委員及び同補充員の選挙について
- 機構改革の取組について
- 令和8年度市民懇談会「香南トーク」について
- 令和7年度香南市教育委員会自己点検・評価報告書について
- 令和7年度債権管理条例に基づく債権放棄について
- 水道料金及び下水道使用料の改定について
- その他
コメント
コメントを投稿