職員負担の偏りはないか!? 介護保険両賦課誤りへの対応で

令和7年度香南市介護保険特別会計補正予算(第2号)

 今回の補正予算の審査の中で、「介護保険特別会計」における職員の時間外手当(残業代)が増額されている理由と、職員体制・負担の状況について質問しました。
 単に数字の増減を見るだけでなく、その裏側で何が起きているのか、そして職員の働き方にどんな影響が出ているのかを確認したかったからです。

質問①: 時間外手当が約130万円増えているが保険料賦課誤り対応の影響か?

 職員手当が「130万7,000円」増額されているが、介護保険料の「賦課誤り」への対応作業のために残業が増えた結果なのか?

【高齢者介護課長答弁】

時間外手当としての増額:
 約130万円のうち、120万円が時間外手当として計上されており、これは主に介護保険料の賦課誤りへの対応に伴う業務を見込んだもの。
会計年度任用職員の手当:
 残りは、会計年度任用職員2人分の手当増で、人事院勧告に伴い必要となったもの。

質問②: 一般職給与が減額されている背景は?

 他会計では人事院勧告を受けて人件費が増額されているのに、介護保険特別会計だけ「一般職給与」が減額(約280万円)されているのはなぜか。
 職員数が減り、残った職員にしわ寄せが来ているようなことはないか?

【高齢者介護課長答弁】

8月に職員が1人退職:
 8月に一般職の職員が1名退職したため、その分の給与が減額
人事院勧告分との相殺:
 給料の減額分と、人事院勧告に伴う給与改定の増額分を差し引きした結果、全体としては増額しなくてよいと判断され、減額補正となった。

質問③: 賦課誤り対応による経費抑制と職員の負担軽減ののバランスにも配慮を

 賦課誤りの対応で、プッシュ型の対応などにより一部の経費は抑えられたものの、時間外手当が増えてしまうと、見えにくい部分でコスト増になってしまうことになる。
 一方で、こうした対応が続くことで、現場の職員の心身の負担が大きくなってしまうことも懸念される。「時間外を減らす工夫や、負担が特定の職員に集中しないような配慮はあるのか」も確認する。

【高齢者介護課長答弁】

時間外手当は「多めに」見込んで計上:
 昨年度の実績と、今後の業務量の推移を踏まえ、やや余裕を持たせて時間外手当を予算計上している。
業務は課全体で分担:
 賦課の担当職員2人だけに作業を集中させるのではなく、一括封入作業など、例えば2,000件の封入時には高齢者介護課全員で応援
定時内での業務完了を目指す姿勢:
 できるだけ特定の職員に負荷が集中しないようにしつつ、なるべく定時内で業務を終えられるよう取り組んでいくとの方針。

質問④: 退職職員の補充状況は?

 8月に職員が1人退職し、「人が減った状態が時間外手当を押し上げる要因になっていないか?」。「その後の職員の補充はどうなっているのか?」

【高齢者介護課長答弁】

退職は事前に把握:
 8月に退職した職員から退職の意向は事前に聞いており、準備ができていた。
新規採用で1人を配置:
 そのため、令和7年7月採用予定の職員募集を行い、新たに1人の新規採用職員を配置
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