医療と介護の負担を軽減!「高額医療合算介護サービス費」について

令和7年度香南市介護保険特別会計補正予算(第1号)審査

市民の皆様が安心して医療・介護サービスを受けられるよう、一つの世帯での年間自己負担額を軽減する「高額医療合算介護サービス費」の制度について、議会で質疑を行いました。

この制度は、家計への負担軽減という点で大変重要ですが、その計算や支給の仕組みが複雑です。事務処理が適切に行われているか、また、市民の皆様の手続きの負担が重くなっていないかという視点から、当局に確認しました。


✅ 質問1:医療と介護の自己負担額の「平均的な割合」は?

高額医療合算介護サービス費において、合算対象となる自己負担額の医療費と介護費の平均的な負担割合を教えてください。ケースバイケースだとは思いますが、傾向としてどちらが多いのでしょうか?

高齢者介護課長の答弁(要約)

高額医療合算介護サービス費は、医療と介護の年間自己負担額を合計し、上限額を超えた分を、それぞれの自己負担額の比率に応じて給付する制度です。この比率は世帯ごとに大きく異なるため、平均的な負担割合は正直把握できていません。

一律に医療費が多いという傾向も見られず、例えば施設入居者は医療費が少なく、医療を多く使う方は介護費が少ないなど、個々の利用状況によって変動します。


✅ 質問2:複雑な支給事務における「エラー防止対策」は?

支給事務が医療側、介護側、国保連合会と関わり、非常に煩雑に見えます。この複雑さから、過去のような介護費用に関するミスなど、エラーが発生しやすい状況を懸念します。合算サービス費の支給管理におけるエラー防止策を教えてください。

高齢者介護課長の答弁(要約)

支給までの事務フローは複雑です。まず支給申請の受付は医療保険側で行い、その後、国保連合会で介護分も含めた計算が行われます。計算結果に基づき、医療保険側が医療分を先に支給し、その後、介護保険側が介護分を支給するという流れです。

(この複雑な事務フローについては、 こちらの図解も参考にしてください。)

申請受付は医療側が担うなど、実務の負担が介護保険に偏っているわけではなく、各機関が連携してエラーチェックを行う体制が確保できていると考えています。


✅ 質問3:市民側の「申請手続きの簡素化」は進んでいるか?

国保の高額療養費申請が簡素化されている例がありますが、この高額医療合算介護サービス費の申請も、被保険者の手間が軽減されるような仕組みになっているのでしょうか?

高齢者介護課長の答弁(要約)

高額介護サービス費(介護のみ)については、最初の申請後は自動的に振り込まれる仕組みになっており、既に簡素化されています。

しかし、今回の高額医療合算介護サービス費(合算)については、毎年、医療側を通じて支給申請が必要となります。残念ながら、現状では「簡素化はされていない」のが実情です。

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