行政計画の策定・管理業務と生成AIの活用について ~ 一般質問
行政計画の策定管理業務に関する質問と答弁
市政運営の方針を明文化する行政計画は、法令による策定義務のあるものから独自策定のものまで多岐にわたります。
策定・更新・進捗管理には膨大な事務作業が伴い、職員の負担が懸念されるため、現状と課題を確認しました。
- Q: 現在策定されている行政計画の数は?
- A: 計68件。うち法令義務によるものが25件、独自策定が43件。
- Q: 職員の業務負担はどの程度か?
- A: 委員会設置や住民意見反映など計画によって職員の業務負担は様々である。
国の様式がある計画は比較的負担が少ないが、報告義務や繁忙期の重なりで負担増となる。 - Q: 業務量削減の観点から計画の統合・整理の取り組みは?
- A: 新規策定や更新時に他計画との統合を検討している。
- Q: 計画業務の外部委託のメリット・デメリットをどう考えているか?
- A: メリットは職員の時間外勤務削減や専門性の活用。デメリットはコスト増や職員のスキル蓄積が難しくなる点と考える。
- Q: 業務委託をする際の判断基準はあるか?
- A: 所管課が業務内容や効率性、コスト、市民サービス向上などを総合的に判断して予算要求しており、明確な基準としてはない。
生成AIの活用に関する質問と答弁
文章構成やデータ分析に強みを持つ生成AIは、行政計画の策定や管理業務の効率化に貢献できる可能性があります。
香南市の職員による活用状況やルール整備の現状、今後の方針について確認しました。
- Q: 職員による生成AIの活用状況は?
- A: 市として導入はしておらず職員の使用状況も把握していないが、インターネット経由で個人利用している可能性はある。
- Q: 生成AI活用のガイドライン作成や研修の実施状況は?
- A: ガイドラインは未策定だが、セキュリティ研修の中で生成AIのリスクやファクトチェックの重要性を周知。
- Q: ガイドライン策定の必要性についての見解は?
- A: 利用目的・範囲の明確化、セキュリティ管理、職員教育の3本柱で策定が必要との認識。
- Q: 汎用AIの行政計画業務への応用可能性は?
- A: 他計画や制度、団体の情報収集や要約などには有効と考える。ただし、誤情報(ハルシネーション)への対応力や庁内情報の整理が課題。
導入には費用対効果の検討が必要。
【考察】
行政計画は市政の羅針盤であり、職員の負担を軽減しつつ質を高める工夫が必要です。生成AIはその一助となる可能性があり、ルール整備と職員教育を進めながら、業務の効率化と委託費用の削減につなげていくことが望まれます。
財政が厳しい中だからこそ、内製化と外部活用のバランスを見極め、行政改革を着実に進めていってもらいたいと思います。
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