眼科にかかるコツは自分の状態や聞きたいことは事前にメモ書きしておきスタッフさんに渡したり検査結果のわからないことはしっかりと聞いて説明してもらうこと

 本日は、須崎保健所管内での網膜色素変性症医療講演会を四万十町地域交流センターくぼかわで開催しました。  高知駅でバスに乗り込み参加者を拾いながら会場へ。  途中の道の駅なかとさで昼食タイム。鯛とカンパチの漬け丼は脂ものっていて美味しかった。盲導犬オル君もお利口さんに待機中。
 バスが遅れて皆さんにご心配をおかけしてしまいましたが、学習会の第1部は、「眼科のスムーズな受信のために ~ 見えにくさを上手に伝えて必要なロービジョンケアを受けよう」というテーマで、(公社)NEXT VISIONの視能訓練士・歩行訓練士 別府あかねさんに問診のコツや検査の意味、ロービジョン外来を受けるコツなどについてお話をいただきました。  問診のコツでは、日常生活では生活視力として両眼で見ることが多く、どちらかの目ということを意識することが少ないが、「いつから」、「どっちの目から」、「どんな症状が」…などをまず書くことが大事。また、医師やスタッフから口頭で「変わりないですか?」と聞かれたときに、以前の診察の頃のことを思い出せないときは、「以前はどう言ってましたかね?」と尋ねても良いということでした。
 眼科での検査については、眼圧の検査は圧縮空気を眼球に当てて圧力を測るものだが、台に顎を乗せ額を当てて視線を合わせるのは難しいが、3回やるのが通常なので、何度もやり直させると思わなくても大丈夫。視力検査も、ランドルト環の開いたところがはっきりと見えなくても、3回正解したレベルを視力とすることになっているので、少しおおざっぱに答えても大丈夫。また、視野に障害があり検査員さんが刺している場所が見つけられないときには、視野に入るまで待ってもらったり、身体の向きを変えたりしても大丈夫とのことでした。  ロービジョン外来をを受けるときには、普段活用している防止や眼鏡、ルーペ、杖や、見たいと思っている本や通帳、スマホなどを持って行くと、直ぐ生活に生かせるような具体的な指導や情報が得られることが多いということでした。  その後の質疑の場面では、病院で診察室に入ると緊張したり、忙しそうな先生に遠慮して自分の状況を伝えられないこともあるので、事前に症状の状態や聞きたいことなどをメモに書いて、スタッフさんに渡したりすると良いということや、網膜色素変性症のように視野障害があると、視野検査で目を動かさないように検査員さんに言われても、中心の目印が見えないことがあり、目を動かさないというのが案外難しいこと、日常生活では両目で見ているので、片目を隠して検査をすると、自分自身がどこが見えていないのかがわかっていないこともあるので、視野検査の結果などについて説明してもらい、自分はどこが見えにくいのかを知ることで、生活の中でも見方が改善することがあることなどを教えていただきました。  別府産の話はわかりやすく、大変参考になりましたし、久しぶりに高知に帰ってきた別府産との再会を喜んでいる参加者さんもたくさんいました。
 続いてルミエールサロンの金平さん・日浦さんからは、拡大読書器やルーペ、活字読み取り装置、デイジー図書最盛期の紹介があり、中でも皆さんの関心が高かったのが、この時期なので音声で温度や湿度、熱中症の棄権を教えてくれるネコやトラのおもちゃ。それ以外にも余計なこともいろいろしゃべってくれて、けっこうかわいらしい感じでした。 また、9月16日(月・祝)にオーテピアで開催される「ルミエール フェスタ2024」についての情報提供もいただき、視覚障害、高齢、病気などで「見えない・見えにくい方」の便利グッズの購入や最新の福祉機器に触っていただくことができるイベントということで、多くの人に足を運んでもらいたいと思いました。  最後に須崎保健所の職員の方より、熱中症のお話をわかりやすく伝えていただき、まだしばらく続く猛暑に対して改めて意識を高めることができました。  講師を引き受けていただいた皆様、参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。

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