指定管理委託料の算定根拠は明確に!
○香南市のいち駅舎及びのいち駅駐輪場の指定管理者の指定について
◯林道夫委員
前回の令和2年12月議会のときの議案名が「のいち駅舎の指定管理」となっており、今回、「駐輪場」が加わったが、特に管理範囲が広がったということではないのか。
◯地域支援課長
駐輪場の管理については、これまでも指定管理業務の中で実施しており、管理範囲が拡大したわけではない。
議案名を変更した理由は、それぞれ別で定めている指定管理施設として両施設を載せるべきと判断して、今回の議案名から駐輪場を明記するようにした。
◯林道夫委員
特に指定管理の範囲が広がったわけではないということだが、参考資料の指定管理料を見ると、3年度、4年度、5年度の合計よりも今回の委託料が高くなっている。その理由と、併せて、3、4、5年度についても毎年約100万円ずつ上がっている理由を問う。
◯地域支援課長
今回の3年間分の指定管理料が前回の指定管理料3年間分と比べて400万円ほど高くなっている理由は、主に収入面で売店の売上げ費用が約100万円減少していることと、支出面で施設管理費用が約50万円、人件費等が約240万円増えているためである。
今回の指定管理料の試算においては、まず、施設管理費用は、過去3年間の実績額を平均し算出した。人件費は、これまではフルタイム職員1名、パート職員3名ともに市職員に準じた形で、経験年数を加味し昇給させる方法を採用していたが、今回、公募による事業者選定を行うに当たり、これまでの事業者ありきという考え方に基づいた人件費の試算ではなく、新たに事業者を選定するとした場合の試算となるように算定方法の見直しを行った。職種や従事する業務内容、職責等がいずれの給料表を適用し、どの号級へ位置づけることが適当かという視点を持って行った。
具体的には、給料表はフルタイム職員、パートタイム職員、いずれにしても用務的要素の強い業務内容であることから、行政職(二)の給料表を適用している。号級等の位置づけは、フルタイム職員に関しては、金銭出納や決算書の作成、パートタイム職員の労務管理、施設利用者への緊急対応等、施設管理者として従事する職員となるため、配置に当たっては再任用職員が相当であるとして、さらに管理的立場を担うことを鑑み、通常の再任用職員では3級に位置づけるところを、4級に位置づけている。
試算の結果、人件費相当額は約3,200万円と、これまでの3年間に係る人件費相当額2,960万円と比べて、額こそ増えているが、算定方法を見直したことで、次回以降、公募する際にも一定適切な試算が行えるものと考えている。
また、令和3年度から毎年指定管理料が100万円程度ずつ増額されている理由については、令和3年度から令和4年度にかけては、新型コロナウイルス感染症の影響により売店の売上げが約40万円減少したことと、人件費が35万円増加したことによる。また、令和4年度から令和5年度は、主な理由としては、人件費が約80万円、水道料が約11万円、電気料高騰による影響分として約36万円が増加したためである。
◯林道夫委員
説明の前段で、増額した理由に売店の売上が下がったというのがあったが、これは指定管理料に考慮されるべきものなのか。管理者の努力なのではないか。その辺の考え方を説明願う。
また、今回の算出方法見直しにより、もう3年間でこの金額から上下することはないという理解で良いか。
◯地域支援課長
売店の売上げの部分については、指定管理業務の中で売店の運営及び地場産品の販売促進というところをやってもらうことになっているので、売上げが減ったり増えたりという部分は指定管理料の積算に影響するものと考えている。
また、指定管理料は3年間で今回の金額から上下することはない。
◯林道夫委員
指定管理事業の販売促進ということで、売店の売上げが上がった場合には、指定管理者の収入にならずに、全て売上げは市の方の収入になるということか。
◯紀地域支援課長
市の収入に入るということはない。あくまでも指定管理者の収入となる。
売上げが少なくても、市がその部分に対する補填をしない仕組みになっている。
◯林道夫委員
先ほどの答弁の訂正という形で了解した。
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