withコロナにおける図書館利用車拡大のための取り組みは? #生涯学習

【質疑通告】

withコロナにおける図書館運営について

(1) コロナ感染拡大が始まった3月以降の図書館の対応と利用者数の動向は。

(2) オンラインの蔵書検索や貸し出し予約、本の宅配サービスの利用状況は。

(3) 電子書籍貸し出し等の検討はしているか。

(4) 障害により読書が困難な人への設備や対応、対面朗読等の取り組みは。


【質疑本文】

◯林道夫議員

 それでは、2項目めの質問に移らせていただきます。

 ウィズコロナにおける図書館運営ということであります。

 図書館につきましては、今さら言うまでもありませんけども、書籍や映像等の情報、様々な情報を提供して市民の生涯学習の場として活用をされているわけです。

 従来は、主として直接図書館においでた、来館した人に対してサービス提供を行うというような運営が主体であったかと思いますけども、今年、コロナの感染拡大ということを受けて、来館してのサービス提供以外にも検討が必要になったということは多く出てきていたと思います。

 1点目、2点目まとめて聞かせていただきます。

 今年3月の第1波、感染拡大以降、休館した時期もありますけども、図書館の対応と利用者数の状況について、まずお聞かせいただきたいと思います。

 併せて、オンラインでの蔵書検索、貸出し予約、また、本の宅配サービス、それも始められるというようなことが言われていたんですけども、その利用状況について、この2点お願いいたします。

◯生涯学習課長 林議員のご質問にお答えをします。

 香南市図書館と図書室は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、3月1日から3月31日、4月9日から5月11日の2度にわたり、臨時休館を行ったことから、来館者数、貸出し人数ともに、昨年より大きく減少しており、10月末現在で、入館者数は前年の72.1%で、本の貸出し人数は75.7%となっています。

 入館者数は、徐々に増えてはきておりますが、コロナ発生前の状態に戻るまでにはまだまだ時間がかかるのではないかと思っております。

 現在、図書館内での滞在時間と職員との接触時間を減らすことに合わせて、自宅での読書の時間を確保していただこうと、本の貸出し冊数を5冊から10冊までに増やしており、10月末現在での貸出し冊数は、前年の100.1%の状況になっています。

 利用者からも好評であるため、貸出し冊数の増冊は今後も継続していきたいと考えています。

 また、安心して図書館を利用いただくため、館内の窓の開放や、換気扇の常時運転、閲覧席の座席数の削減、手指消毒の設置、トイレ・手洗いの自動水洗化、返却本のアルコール消毒や机・椅子・手すりなどのこまめなアルコール消毒を行っています。

 加えて、例年実施していたイベント内容を見直し、実施時における検温や動員人数の制限などによる感染防止対策や、12月1日からは図書の除菌機を設置し、図書館と図書室を安心して利用いただけるように取り組んでいるところです。

 続きまして、オンラインの蔵書検索についてですが、平成30年度に図書館システムを改修したことにより、多くの方にご利用いただけるようになりました。

 これに合わせてオンライン予約につきましても、10月末現在の実績で、前年比131.6%、約400件の予約を頂いております。

 次に、本の宅配サービスについてですが、現在のところ、利用の実績はございません。

 以上でございます。

◯林道夫議員

 ありがとうございます。図書館、本当に初めての対応というようなことで、試行錯誤しながら、いろんな対策を取っていただいて、本の貸出し数でいうと、昨年並みという感じで、確保できると思うんですけども、オンラインの予約というのも、思ったより活用されているんだなというところがあったんですけど、最後の、本の宅配です。これは、始められたのが、いつからだったのかを確認してないので、それをまず教えていただきたいのと、その広報の方法、それと、なぜなかなか利用が伸びてないのかというあたり、ちょっともし分析されているようでしたら、お願いします。

◯生涯学習課長

 ご質問にお答えいたします。

 宅配サービス自体は、休館があけての5月12日以降に開始をしております。宅配サービス自体につきましては、ご利用される方に宅配料金をご負担いただいておりまして、民間の宅配業者を利用し、着払いで送らせていただいておりますので、本の大きさや重さにより異なってはきますが、1回当たり約700円程度の料金が必要になってまいります。本の返却を頂く場合につきましても、宅配をご利用される場合については、同じ料金がかかるということにはなってまいります。

 啓発の仕方なんですけれども、窓口の方でご相談を受けたときに、こういったサービスもやっておりますということでお伝えする形にしております。

 以上でございます。

◯林道夫議員

 ありがとうございます。やはり、なかなか送料、宅配料金というのがネックになって、それなら買った方が早いじゃないか、みたいなところも、本によっては出てくるかと思うんですけども、そういう面で3点目の質問に移らせていただきますけども、コロナ感染ということだけではなくて、全国的に電子書籍の貸出しというのを取り扱う自治体図書館というのが、ぽつぽつ出てきております。

 これは、開館時間内に図書館に行けない市民の方とか、子育て等でなかなか図書館に行く時間がないとか、また、市内だけども、遠方で図書館までなかなか行けない、また、いろんな障害のために外出が困難である方々のためだけじゃなくて、やっぱり、電子書籍というのは、閲覧する端末によって、文字の拡大であったり、文字の反転とか、読み上げ機能とかも付加をできたりするんですね。

 それで、高齢者であったり、視覚障害であったり、ディスレクシアですか、発達障害で文字を読むのが苦手な方とかにも、それぞれの方に合った画面表示等で読書を楽しめる機会というのを広げるものでもあろうかと思います。

 この宅配サービスの伸び悩んでいるというところもありますけども、この電子書籍の貸出し等については、検討されたことがありますでしょうか。

◯生涯学習課長

 林議員のご質問にお答えいたします。

 電子書籍の貸出し等については、専用サイトの構築費用として、約90万円必要になることに加えまして、システムの利用料金が月額5万円、電子書籍の購入費としまして、1冊約5,000円程度が必要になることから、費用対効果の面もあり、導入ができておりません。

 平成30年度の資料にはなりますが、電子書籍サービスを行っている公立図書館は、全国で81館あり、県内ではオーテピア高知図書館のみが行っております。

 現在のところ、電子書籍の利用についてお問合せを頂いた際には、オーテピア高知図書館をご紹介させていただいております。

 電子書籍の利用には、オーテピア高知図書館と高知市民図書館分室の共通利用カードと高知電子図書館利用者IDと初期パスワードの登録が必要になりますが、それ以降は、ご自宅のパソコン等で本を検索し借りることができます。蔵書も10月26日現在、約5,700冊と豊富であるため、今後におきましても、オーテピア高知図書館のご利用をお願いしたいと考えております。

 以上でございます。

◯林道夫議員

 ありがとうございます。そうですね。当然、電子図書のメリットというと、必ずしも香南市の図書館である必要もないというところで、オーテピアの利用ということもあれですけど、ただ、本の金額的な面だけではなくて、やはり本のやがての劣化であったり、消毒であったり、そういうような手間とかも考えて、本市でも導入する機会がありましたらということで。

 4項目めの方に移らせていただきます。

 図書館の利用者というのは、市民全員になりますので、当然、一定の障害を持つ方の利用というものも当然されているかと思います。平時であっても障害の方が利用するための設備であったり、対応であったり、そのようなものは一定、想定はされているかと思うんですけども、このようなウィズコロナの状況においては、さらに対応や設備についてもアップデートしていく必要があるのではないかと思いますけども、読書等に関して何らかの障害を有する方々の読書環境のために、設備やサービス、また、対応、そして、対面朗読等の対応についてはどのようになっているか、お聞かせをいただきたいと思います。

◯生涯学習課長

 林議員のご質問にお答えいたします。

 オーテピア高知声と点字の図書館の館長にお越しいただき、10月8日に、読書バリアサービス基礎講座を行いました。

 その中で、パソコンやタブレットで音声を聞きながら本の画像や文字を見ることができるマルチメディアデイジー図書や点字図書、活字を大きくした大活字本、図や写真を多く用いたLLブック、布の絵本、デイジー図書再生機とデイジー図書などの紹介がありました。バリアフリー図書は種類も多く、障害の特徴によって選ぶこともできることに加えて、それぞれが利用しやすく工夫がされていました。

 実際に、機械の操作などの体験もさせていただきましたが、小さい文字が見づらい方や聞こえづらい方にとって、読書を楽しめる有益なものであると感じております。

 オーテピア高知声と点字の図書館で図書を借りられる方の多くは、録音図書を利用しており、録音図書を再生できるデイジー図書再生機も合わせて借りることができます。

 また、来館が困難な場合には、録音図書の郵送サービスも行っているとのことでした。

 利用者からの、もう本を読むことができないと諦めていたが、また読書ができることがうれしい、録音図書に出会うことがなければ、一生、読書ができないままだったかもしれない、読書ができることで、楽しみができたなどの声を聞くと、まずは、バリアフリー図書があることや、それを利用できる施設があることを周知していくことが大切であると思っており、野市図書館では、今年の1月から3月にかけて、バリアフリー図書やそれらを利用するのに必要な機器の展示を行いました。

 今年度も、昨年度と同様、来年の1月から3月にかけて、バリアフリー図書等の展示を行うとともに、バリアフリー映画の上映と、点字名刺づくりの体験教室なども行う予定にしています。

 図書館での読書のバリアサービスの実施に当たっては、どのような種類の図書が必要で、利用の周知をどのように行っていくのかなど、福祉関係機関等の意見も聞きながら検討していきたいと考えています。

 対面朗読につきましては、現在のところ実施できておりませんが、今後は、図書館司書が朗読を行えるよう研修などにも取り組んでいきたいと考えています。

 以上でございます。

◯林道夫議員

 ありがとうございます。オーテピア等とも連携しながら、そのような対応、取り組んでいただいているということで、なかなかやっぱり、このコロナということもありますけども、やっぱりここからオーテピアまで障害のある方とかは行くのが困難な場合とかいうこともあります。

 それで、点字図書の郵送による提供というのもあるんですけども、それが読みたい本であるかどうかというところもあったりするので、できれば本当に自分が住んでいる身近な図書館で、こういう対面朗読や希望図書を読んでいただける環境があるということが、やっぱり、上肢障害でページをめくるのが困難な方とか、そういう読書をしてきたけど、やっぱり高齢になって、見えづらくなってきたというような方とかいうのも多くいるかと思いますので、また、そういう各図書館での対面朗読、あるいは例えばズームとか、オンラインでの対面朗読とか、この本読んでくださいとかいうことで、家庭で対面でやるようなこととかも含めて、また今後検討いただけたらと思います。

 本当に、図書館というのは、いろんな知の宝庫でありますので、多くの市民の方が、どういう、たとえ障害があってもどの市民の方も利用できるような環境というのを、今後とも、コロナ禍の中でも考えていただけるようによろしくお願いしまして、質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。

 

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