今後のGCF(ガバメント・クラウド・ファンディング)への取り組みは? #ふるさと納税

【質疑通告】

GCF(ガバメント・クラウド・ファンディング)への取り組みについて

(1) 香南市よさこいGCFのプロジェクト内容と成果は。

(2) (1)から見えてきた課題と今後のとりくみ予定は。

(3) 各課において、事業課題からGCFプロジェクトをデザインする手順書(ガイド)的なものはあるか。


【質疑本文】

◯林道夫議員

 続きまして、2項目めの質問に移らせていただきます。

 GCFに関してですけども、本市の財政状況については、平成28年度から地方交付税の合併特例措置が段階的に縮減をされており、また、税収についても伸び悩みということで、そんな厳しい収入の中でも老朽施設等の維持・補修、また、社会保障経費、人件費等々、なかなか抑制の難しい支出というのも多く、平成31年度以降は経常収支比率も90%を超えるというふうな推計がされております。

 このような厳しい状況の中で住民ニーズに応える事業を推進していくためには、やはりその事業推進のための収入の確保というものが重要になってくるかと思います。

 その1つに、ふるさと納税というのがあろうかと思います。特にこのふるさと納税制度を活用したクラウドファンディング、ガバメントクラウドファンディングについてお聞かせをいただきたいと思います。

 このGCFというのは、ふるさと納税の寄附金の用途、使い道というのをより明確化してプロジェクトを策定し、そのプロジェクトに共感いただいた寄附を集め、その自治体の課題解決に結びつけるというようなものであります。今年度、香南市として、こどもよさこい連合会を支援するというようなプロジェクトを立ち上げて、恐らく初めてだと思うんですけども、よさこいGCFというものに取り組みました。

 そこで、まず初めに、このよさこいGCFの取り組み内容と成果についてお聞かせをいただきたいと思います。


◯総務課長

 林議員のご質問にお答えをいたします。

 香南市内の8つの小学校の4年生から6年生、約100名で構成されております香南市こどもよさこい連合会は、毎年結成されて高知よさこい祭りに1日だけ参加をしておりました。本年、10年目の節目を迎えるということで、衣装や楽曲等を一新をいたしまして、2日間参加をするということになりました。費用がかなりかさむということで、この事業にふるさと応援寄附金を活用して、広く全国に香南市こどもよさこい連合会の練習から本番までの活動を発信をし、運営費の支援をお願いをしたということでございます。

 以上です。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。成果というか、目標金額に対しての成果とか、その辺もあわせて答弁いただいたらと思います。


◯総務課長

 寄附金につきましては、7都道府県の36人の方から50万3,000円のご寄附をいただいております。目標額につきましては500万を設定しておりましたので、それには及びませんでしたけれども、全国の方に高知県の香南市の子どもたちの頑張る姿を見ていただく機会になり、また、子どもたちにとっても全国から温かい支援を受けたことを感じ、人と人とのきずなの大切さ等を感じていただく機会になったのではないかと考えております。

 以上です。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。ホームページ等には4%、20万円と書いてあったんですけど、それ、もしそっちが、課長の答弁の方が正しい数字であれば、ひょっとその寄附された方もそのページ等を見ているかもしれませんので、確認の方をお願いします。

 目標金額500万円に対して50万ちょっとということで、残りの差額の財源というのはふるさと納税の基金から出したのか、また、それとも、500万という予算自体を縮小したのか、そのあたり教えていただけますでしょうか。


◯総務課長

 このガバメントクラウドファンディングという事業につきましては、本来やるべき事業に寄附をもらうことになっておりますので、寄附金が少なかったからやらないということではございません。したがいまして、この事業につきましては市の方の補助金を出して、事業としてはやっております。

 以上です。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。ホームページ等を見ますと、当然といえば当然なのかもしれませんけども、このよさこいGCFの問い合わせ先が生涯学習課というふうになっていたかと思いますけど、今回のGCFのプロジェクト、それを起案したのはどこになるんでしょうか。どこがそもそもこれをGCFでやろうというふうに起案したのか、ちょっとそこら辺を教えていただけますでしょうか。


◯総務課長

 お答えいたします。

 この話が生涯学習課の方からございまして、総務課の方としてもこの取り組みにはちょっと興味を持っていたというか、何か取り組めないかという考えがございましたので、この事業であれば発信ができるというふうに判断いたしまして、総務課の方でどうですかと声をかけさせていただきました。

 以上です。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。目標の500万円に対して約1割の寄附金を集められたということで、私自身は本当に、この事業に対するプロジェクトの共感を得て寄附者の方から1割の収入が得られたのは、すごい評価したいところだと思います。

 実際、今回、よさこいGCFというものに取り組んでみて、見えてきた課題というのもあろうかと思いますけれども、そのあたりをお聞かせいただくとともに、今後、GCFに香南市としてどのように取り組んでいくのか、お考えをお聞かせいただきたいと思います。


◯総務課長

 まず、今回、500万円に対して50万ということでございますけれども、これにつきましては、初めての取り組みということで、準備に結構時間がかかったということで、本来3カ月の募集期間のところが2カ月しか募集ができなかったということ、それと、ちょうど募集時期に7月豪雨等がございまして、災害の方にかなり寄附金が流れたという事情もございます。そういったことで目標額には達していなかったということが、一応そういう原因があろうかと考えております。

 今回のガバメントクラウドファンディングにつきましては、香南市内の方からも寄附を募るため、寄附額の3割の返礼品ではなく、子どもたちのお礼状や子どもたちの練習から本番までの姿を収録したDVDを寄附額に応じてお送りする形をとらせていただきました。返礼品の魅力だけではなく、いかに取り組みに共感いただけるかということがこの事業の重要な要素になってくると考えております。また、全国への情報発信ということにつきましては、大変有効な手段であると考えております。

 今後の取り組みにつきましては、今現在、具体的な予定はございませんけれども、対応できる取り組みがありましたら積極的に検討していきたいというふうに考えております。

 以上です。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。今、課長さんが言っていただいたとおりだと思うんですけども、なかなか本当、今後、本当に財政というものが厳しくなってくると、各課とかで市民の方々と接する中で出てくる住民のニーズであったり課題であったり、そういうものを各課で感じたときにも、それを事業として、プロジェクトとして起案するに当たって、やっぱり歳入の確保というのが難しいことで事業の起案を断念する、また、事業の縮小を余儀なくされるというようなこともあろうかと思いますけども、そのようなときにこのGCFというものを活用して、周囲の方に共感を得るプランをつくるというような、そういうような起案をするための手順書ですか、そういうものがあれば、やはり厳しい財政状況の中でも住民ニーズに応えられるような事業を組み立てられる職員というのもふえてこようかと思いますけども、今回についても、幾つかの事業が各課から提案されて、それを絞ってという感じではなかったかと思いますけども、もし、今後そういうような、各課で直面する課題とか住民ニーズに対してプロジェクトが起案できるように、そういう何か手順書のようなものというのを各課に配置してはどうかと思いますが、その点についてはいかがでしょうか。


◯総務課長

 今回、この事業を実施するに当たりまして、総務課の方で一応、手順書、考え方であったりとか仕組み、それから手続の方法であったりとか、そういったものを取りまとめたものを作成をしてございますので、そういったものをまた各課の方に情報提供いたしまして、そういう共感していただける事業等がございましたら相談していただいて、取り組んでいきたいというふうに考えております。

 以上です。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。先ほどの小松課長の答弁の中にもありましたけども、GCFの目的というのは寄附金を集めるということだけではなくて、やはりその事業のプランニングにおいて、寄附者の共感を得られるような事業プランニングができる職員を養成する、また、ひいては、これは本当に、市民も巻き込む事業プランがデザインできるというスキルを身につけるということも伏線としてあるのではないかと思いますので、本当に厳しい財政状況の中で住民ニーズに応えた事業が実施できるように、今後とも取り組んでいただきたいと思います。ありがとうございました。

 

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