『白山山行報告』

(山行日) 97年8月23(土)~24(日)


(山 名) 白山 御前峰(2702m)


(天 候) 快晴れ


(メンバ) 10人(うち視障者2人と幼児1人)


(コース) 8/22 高知を夜7時過ぎに出発~

     8/23 9時に別当出合にて東京組と合流

      別当出合登山口(9:20)→砂防工事小屋(10:12,10:27)→別当覗(11:32)→

     →甚之助避難小屋(12:15)~昼食(13:30)→南竜ヶ馬場方面との分岐

     (14:00)→黒ボコ岩(15:30,15:50)→白山室堂(16:24)

     8/24

     白山室堂(4:24)→白山山頂(5:00)~日の出(5:20)→御池めぐり経由→

    →白山室堂(7:00)~朝食~出発(8:15)→黒ボコ岩(8:50)→甚之助小屋

    (9:52)→別当覗(10:45)→林道水場(11:17)→別当出合(12:10)



【記 録】

 夕べから走り通しで8時前に別当登山口の駐車場に着いた。やはり今回も車の中ではほとんど眠れなかった。

 9時に別当出合で東京組と合流し、いざ出発。天気が少しでも崩れるようであれば妻と春凪(はるな_1歳4ヶ月)は金沢で遊んでおいてもらおうと思っていたが、天気はちょっと良すぎるほどでとりあえず心配はない感じだ。それよりも僕自身の睡眠不足と暑さの方が不安だった。

 別当出会いから少し下り、大きな吊り橋を渡ると少しずつごろごろとした登山道が始まる。やはり人気の山だけあって、四国の山とは比べものにならないほどの登山客だ。

 一家の荷物をまとめて担いでいる妻と娘を背負っている僕らのペースに合わせてくれて、誰にも負けないポレポレペースで進む。とうくろうさんに教えてもらったハクサンカメバヒキオコシという花の名前にみんな和気藹々と言った感じだが、僕一人だけどうも余裕がない。 (^^;

 白山の登山道は思ったよりもがれがれとしていて、娘を背負っているせいもあるが、一歩一歩けっこう気を使う。長い移動の疲れもあってか背中の娘は汗をかいて眠っている。 (^^)

 別当覗に着いたときにはもうけっこう僕は疲労していた。室堂小屋に荷物を運ぶヘリの音が頭の上を通り過ぎる度に、”あの荷物と一緒に・・・”っという気持ちがわき上がる。

 甚之助避難小屋前の広場で昼食とすることにした。休憩の時には背負い子の春凪を放し飼いにしてあげる。おにぎりを頬張りながらうれしそうに歩き回っている。

 熱さと重さでこの時点で僕はかなりきちゃってました。(^^; ビールを減らして少しでも荷物を軽く&ちょっとパワー充填! っという作戦に出たのですが、やはり日頃からの鍛錬不足と寝不足の体には焼け石に水だったようです。 (^^;

 再スタート後南竜ガ馬場あたりまではけっこう調子よかったのですが、そこから結構急な登りが続き、もう20分歩くごとに休んでいるような感じでした。

 延命水の手前の登りでは、もう頭も朦朧としてきてましたが、延命水の冷たい水を飲んだら不思議と頭の方はちょっとすっきりしてきたような気がする。(でも相変わらず足の方はよれよれでしたが・・・ (^_^)々)

 黒ボコ岩に辿り着くと、本日の宿である室堂小屋と白山ピークが見えてきて、「ああ、あとちょっとだな、頑張るぞ!」っという気持ちになれ、ちょっとだけ「ほっ!」っとしました。

 そこからはごろごろ石を敷き詰めたような弥陀ヶ原が続き、最後の登りに約30分かけて、やっとこさっとこ小屋に辿り着いた。本当にみなさんご迷惑をおかけいたしました。 m(__)m 極めつけのご迷惑は到着が遅かったことで、小屋のビールが売り切れていたことでしょうか。 (^^;

 夕食の大行列に並び、やっと食事にありついたら生き返ったような気分になれました。

 夕食後小屋の周辺のお花畑や奥宮を散歩した。娘もようやく自由に歩かせてもらって元気を取り戻したようだ。 (^^) それにしてもここは山の上とは思えないような人の数だなぁ。

 小屋の消灯時間になっても、やはりずっと背負い子の中だった娘はどうもエネルギーが有り余っているようで、なかなか布団に入ろうとしてくれない、んで、他のお客さんに迷惑をかけても悪いので、我が一家は1時間ほど小屋の外で星の光を浴びることにしました。1歳4ヶ月の娘の記憶にもこの満天の星空が少しは残ってくれればいいのですが・・・ (^^; (僕にはお月様くらいしかわかりませんでしたが・・・ (^_^)々)

   おやすみなさい・・・ (-_-)zzz


   日が変わっておはようございます m(__)m

 4時頃に起きると、もう小屋の中はがやがやしていた。ヘッドランプの列がもう登山道に続いていると誰かが言っている。日の出1時間前を知らせる太鼓も鳴り響いて、何か異様な雰囲気だ。

 娘はまだ夢の中なので妻に任せて、僕は身軽にご来光登山である。ゲタで登っている修験者もいると聞いてびっくりしてしまう。

 だんだん空は明るくなってくるのに、前は渋滞してなかなか山頂に辿り着かない。”ううむ、本当に日の出に間に合うのだろうかぁ~? (^^;”

 5時ちょっと過ぎに山頂に到着。どうにか日の出には間に合ったようだ。それにしてもすごい人! (゜o゜)

 みんな寒さの中で日の出を待ちながらも口々に山座同定をしている。それを聞きながら僕も、頭の中で展望のイメージを膨らませる。

 5時15分過ぎ、いよいよお日様のお出ましだ。「わぁ~」と歓声が上がり、拍手やバンザイが山頂を包む。僕もつられてついつい拍手をしていた。

 日々の生活の中では太陽が昇り沈んでいくことなんて当たり前すぎて、何にも感じなくなっているが、こんな風に山頂で歓声やバンザイの中でご来光を見てしまうと、毎日日が昇ってくることが何かとてもありがたいような気さえしますね。(僕ってけっこうマインドコントロールされやすいのかな!? (^_^)々)

 ご来光の余韻も収まり、三角点のところでお約束の記念撮影。みんなでかたまっているときはそれほど感じなかったけど、やはり山頂の風は冷たい。 (^^;逃げるように山頂を後にして、お池めぐりで戻ることにした。

 紺屋ヶ池、油ヶ池、翠ヶ池・・・

 恥ずかしながらこのお池めぐりをしていて、ごつごつした岩の感じや岩の廊下など、初めて白山が火山だと言うことを思い出しました。(^_^)々 それにしても朝食前の散歩は気持ちがいい。ほんと何か得した気分です。

 小屋の前に帰ってきたら、娘と妻がお出迎えをしてくれていた。「おはよう(^^)」

 適度な運動のあとの気持ちいい朝食の後、再び娘には背負い子に収まってもらい下山開始。当初は市兵衛茶屋跡経由のコースで下山する予定でしたが、昨日の僕のカメ足に不安を覚え、東京組のバスに間に合わないおそれも出てきて、やはり昨日と同じ砂防新道コースを下ることにした。

 下りの方が足場が不安なので、今日は僕が荷物を担ぎ、娘は妻の背中で機嫌よさそうにしている。 (^^)

 それにしても二日間それほどきかん気もなく、みんなにかわいがってもらえてよかった。すれ違う登山客もみんなほほえんで声をかけてくれる。

 僕は相変わらずのポレポレペースだが、睡眠不足がないぶん今日は順調順調! その分妻はこたえていたようだが(^^;、どうにか東京組のバスに間に合うように別当出合のバス停に下りてくることができた。「ほっ (^^;」 これからまだ長い帰路ですが気を付けて、またどこかのお山でご一緒しましょうね。

 今回の山行ではあまり僕には花を楽しむ余裕はありませんでしたが(^^;、花の時期にはちょっと遅いかと思っていたけど、まだけっこうお花はたくさん残っていたようで、ずさんな計画に彩りを加えてくれていたようです。

 その後温泉で汗を流したあと、高知までの長い帰路につきました。「とうくろうさんほんとうにお疲れさまでした&ありがとうございました。 m(_._)m」

 

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