ゆりかごから「白髪」まで!

(日 付) 1996年10月27日(日)


(山 名) 白髪山(しらがやま) 標高1770m


(所在地) 高知県物部村


(メンバ) 奥様方4人 + 源気一家3人(生後202日の我が娘(^^)+を含む)


(天 候) 快晴


《メ モ》

 4・5日前にTさんからの電話が入り、

 「今度の日曜白髪にいかなぁ~い!? (^_^)」 said Tさん.

 「わぁ~! 紅葉がきれいだろうねぇ。でも子どもがねぇ・・・」 said 源気.

 「一緒に連れてっちゃえばいいのよぉ。」 said Tさん.

 「大丈夫かなぁ?? (^^; 」 said 源気.

 「大丈夫よ 大丈夫よ。 (^_^)」 said Tさん.


 ・・・っと言うことで、6カ月半の娘の初登山への挑戦が、本人の知らないところで親のエゴ(^^; でかってに決められていってしまったのである。


 白髪山と言う山は高知に二つあるのですが、今回娘が登った白髪は、三嶺のすぐ隣の高展望の山であり、以前は三嶺と同じ光石登山口から3時間ほどのルートだったらしいが、現在は登山道もほとんど階段がつけられ、整備された道を林道西熊→別府(べふ)線の峠の登山口から30~40分で山頂に立てるようになっている。


7:20 いつもならもう起きてばたばたしてるはずの娘が、今日に限ってまだいびきをかいて眠っている。かわいそうだとは思ったけど、そのまま車に移動して初登山へしゅっぱぁつ!!   (^_^)

 しばらく走ると、ようやく娘もお目覚めのようである。何となくいつもとちがうような雰囲気を感じるのか、手足をばたばたしながらあっちこっちを見回してミルクを飲んで、着替えも完了。

8:00 みんなとの待ち合わせ場所である、土佐山田の八王子の境内駐車場で、Iさんのワゴンに乗り換えた。

    愛想よしの娘は、みんなに代わる代わる遊んでもらい、車の中では上機嫌でした。

9:10 妻が車に酔ったらしく、気分が悪いと言うことなので光石登山口のところでトイレ休憩とした。登山口には車がびっちり止まっていた。”みんな三嶺や天狗塚にいくんだろうなぁ。娘ともいつかは一緒に登れる日が来るだろうかぁ~・・・ (^_^)”

 光石を過ぎると林道も視界が開け真っ青な空の下紅葉した山並みが車の中に歓声をあげさせる。   (゜o゜)

 以前来たときには林道もまだ舗装されていなかったような気がするが、いつのまにか登山口までちゃんと舗装されており、スムーズに峠の登山口まで来ることができた。

9:50 登山口にはかなり広い駐車場とトイレもあったが、すでに止めるところがないほどいっぱいであった。ようやくトイレの脇に止めさせてもらえた。

 いよいよ娘の初登山の始まり始まりぃ~。 (^_^)

 背負い子の中に毛糸で着膨れした体をつっこむと、顔と手だけがちょこんと出ていて、なんだかこっけいである。 (^^) でも機嫌はいいようでにこにこしてきゃっきゃ きゃっきゃと声を出している。

10:10 樹林の中の整備された階段状の道を背負い子を背負ってゆっくりと歩き始める。風もなく視界良好!   (^_^)

 歩きながら、「春凪ぁ”はるな”娘の名前) 鳥さんが歌ってるねぇ・・・」とか「ほら あそこに赤い実がなってるよ・・・」などと言っても、自分のかぶっている毛糸の帽子や僕の髪の毛や耳を引っ張って喜んでるだけ。(^_;) それでもすれ違う人にはちゃんと愛想を振りまいて、”まあかわいいわねぇ! (^^)”という言葉だけはしっかりともらっている。   (^^;

 樹林帯を抜けて頂上が見え始めたあたりから、ちと娘の機嫌があやしげになってきたようだ。(^^; ううっどうしよう・・・っと思っていると、僕の肩に頭がのっかってきた。ありゃありゃねちゃったよ。 (^^)

10:55 山頂到着。30~40人の人がいるだろうか。ある人が、”子どもと弁当は荷物にならないっていうからねぇ・・・”っと言う。

 ううむ いったい誰の言葉なんだろうか? それにしてもこの僕の汗は・・・   (^^;

 でもよかったよかった!無事娘も登ってこれて。 \(^O^)/

 笹薮を10mほどかき分けてTさんが岩場のピークに案内してくれた。「ここが私のいつもの場所なんだから! (^_^)」

 すぐ近くに三嶺や天狗塚が、遠くには剣や次郎笈、反対側には石槌の方まで、ほぼ360度の展望である。その中でカプチーノを沸かし、大満足!

 ようやく娘もお目覚めである。鼻がちょっと赤くなって寒そうだがぐるりとあっちこっちを見回している。 (^^)

 よしよし 今ホットなミルクをあげるからネッ!

 きっと今日ここに来たことは忘れてしまうだろうけど、またいつか連れてきてあげるからね。

11:55 30分ほどゆっくりしたあと、山頂に戻り、記念のスナップを撮り、おむつを換えて山頂をあとにした。目の悪い僕は下りこそ慎重である。 (^^;

 白杖で段差をはかりながら、けして膝をロックしないように、なおかつ今日はなるべく子どもに振動を与えないように・・・ (^^;

 見知らぬ人が僕らの写真を撮っていた。まあ 美男美女ぞろいだからしかたがないが、白杖を突いて赤ちゃんを背負って山にいるという姿はまだまだ一般的ではないのだろう。

12:40 駐車場到着。娘も起きてにこにこしてくれたので、親も安心して、喜びが胸をくすぐるような感覚を得た。


 赤ちゃんが初めて登った山が”白髪”というのも、ちょっと笑える話だが、この子も白髪になるまで自然を愛してくれるように育ってくれたらなぁ~。   (^_^)


 お腹も空いていたので笹渓谷温泉に急ごうとしたが、林道は渋滞で2時間近くかかってしまい、大人達は空腹も頂点を過ぎ、娘もフラストレーションがたまってきたのかぐずぐず言い出した。 (^^;

14:40 温泉に着いて、食堂の座敷で自由に這い這いさせてあげたら、もうごきげんしゃ~ん。(^^)

 大人達もTさんおすすめの水餃子でごきげんしゃ~ん (^_^)

 僕もここは2度ほど来たことがあるのですが、ここのおやじさんはこだわりがあるのか、メニューは少ないものの味の方はけっこういけるような気がする。

 ”子どもは温泉は湯あたりするかもしれないから・・・”っと両親は敬遠していたのですが、先輩おかあさんがたの”大丈夫よぉ~。”の言葉に、しぶしぶ入れることになってしまいました。   (^^;

 ここのお風呂はヒノキのお風呂で渓谷に広くマドがあいており、実に気持ちがよく、山の疲れをいやしてくれる。

 隣の女性風呂からは我が子のはしゃぐ声がときどき聞こえてくる。出る頃には少し泣き声も聞こえていたが、食堂で待っていたら、お肌すべすべでごきげんな子どもが我が腕に戻ってきた。 (^^)


 はたして彼女にとって今日は幸せな一日であったのだろうか?はたまた受難な日であったのであろうか?? (^^;

 まあ何にしても横暴な親のエゴにつきあわされてお疲れさまの一日だったことは確かデ夜はぐっすりおやすみなさぁ~い(^^)でした。

 

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