プリンターの共有化についてヒューマンエラーも含めたセキュリティー確保の徹底を!

○プリンター導入業務契約の締結について ◯林道夫委員  今回、プリンターを共有することにより台数を減らすということだが、全員協議会の説明資料の中では保幼小中学校分のプリンターについては今回は更新から除外すると書かれていた。その台数と理由について説明を。 ◯情報政策課長  小中学校のプリンターについては、5年度に教育委員会で、教員や授業でのニーズからカラープリンターを20台、複合機を3台、合計23台調達しており、今回調達するモノクロプリンターとは分けている。  小中学校でも、校務系で教職員が使うものはLGWAN系のネットワークも共有するので、GIGAスクールのネットワークと校務系(LGWAN系)を共有できるようにネットワークカードを増設した形で導入し、28台から5台の縮減を図っている。  幼稚園・保育では、野市保育所を除く施設については、職員室に設置した複合機でプリンター機能を活用しており、今回は整備の対象から外している。野市保育所は職員室数も多く、建物の構造上、職員室がもう一つあり、例外的にプリンターを配置している。今回の調達には入れてないが、使用頻度も少ないことから入替えによって発生する機体の中から程度の良いものを回していく形での運用を考えている。 ◯林道夫委員  今回の入札3者のうち2者が予定価格よりも高かったから無効ということだが、使用機種は1機種に限定されており、台数等も明らかになっていたのでそれほど価格差も生じないようにも思う。インターネットで落札できなかった業者の他自治体等における入札状況を見ると、他の自治体とかでは、同様の事業もある程度落札している業者であり、精度のいい見積りができる気もするが、特に今回の入札については疑義はなく公正であったという検証はされたのか。 ◯情報政策課長  今回のプリンターの調達については、予定価格が2,000万を超えるということから一般競争入札で行っている。入札の作業自体は契約管財課で適切に行っていると認識している。  予定価格についても、参考見積りやECサイト等での価格調査で、通常の市井価格を判断しており、昨今の人件費の高騰等も保守等には関わってくるので、そういったところで実施設計を行い決定をしている。  仕様書及び納期を検討のうえ3者から入札があったということで、予定価格はもとより、本入札について疑義はないと認識している。 ◯林道夫委員  今の説明の中で、人件費等も上がっているということだが、今回は、機種のみではなく保守等のアフターケアの金額等も含まれているという意味か。 ◯情報政策課長  仕様書の中に今までそういうものはあまりなかったが、プリンターと増設用のトレー、増設用のネットワークカード、5年間の保守というものがついている。一昨年あたりから機器の調達や運送、保守要員の確保等が厳しくなっており、各メーカーがそういう保守パックというものをオプションでつけてくるようになっている。  住民情報系の印刷ということで、当日修理を前提に考えているので、機器の調達に遠方地から空輸とか、引取りが翌日とかにならないように、当日、最短でも翌日の朝には来てもらってというところを目指して、そういった保守パックをつけている。そこの部分が人件費に関わってくる。  事実、昨年度、当初の見積りに際して確認したホームページでの金額と現状のホームページの価格では、価格も上がっていると聞いている。 ◯林道夫委員  それでは、今回、住民情報系とLGWAN系でプリンターを共有するということだが、総務省のガイドライン等を見ると、本来オンライン結合しないように、インターネット系とその3つは分けることが推奨されているかと思う。共有することで、特にハードウエアやソフトウエア系でセキュリティーの確保は十分に検討されているのか。 ◯情報政策課長  国のガイドラインにおいては指摘のとおり、マイナンバー利用事務系においては、原則として他の領域との通信をできないようにした上で、端末からの情報持ち出し不可設定、端末への多要素認証の導入等により住民情報の流出を防ぐとある。また、市のセキュリティポリシーでも同様に、マイナンバー利用事務系においては、原則として他の領域との通信をできないようにした上で、端末からの情報持ち出し不可にしている。  今回調達するプリンターは、それぞれのネットワークへの接続において専用の機器を有しており、プリンターの中にネットワークのカードが2枚挿さっているということで、通信機器を共有しているわけではないので、通信は相互に相乗りすることは起こらないような仕様になっており、他の領域との通信をできないようにするという文言には則している。  なお、出力済み書類の混在ということについては、ネットワークの種別にかかわらず、やはり注意する必要があるので、取り違えのないよう周知するということにしている。市のセキュリティポリシーの中でも、情報が印刷された文書については、離席時の保存、それから文書の容易に閲覧されないような場所への保存というような形で適正な措置を講じなければならないというふうに書いているので、対応できているものと認識している。 ◯林道夫委員  ネットワーク上のハード・ソフト面については理解した。別々のプリンターで出てきていたら取り違えというのもリスクは少ないと思うが、例えば複数枚出てきて1枚取り損ねていたとか、インクが切れて交換したら前のスプールの分が出てきたり等もあったりするので、その辺も職員にも情報セキュリティポリシーの徹底や取り違え、取り残しとかもないように気をつけてもらいたい。 ◯情報政策課長 指摘のとおり、用紙の取り違えについては、例えば現状でも市民保険課の年金係と市民保険係等でも関係ない書類が混在することはもともと想定されており、運用としてもそこについては注意するように周知している。今後はさらに情報系の部分も入ってくる部署も当然出てくるので、リスクが高くなるところは認識しており、今まで以上に職員には注意喚起に努めていく。

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