患者さんとのコミュニケーションは五感で受け止め自分の心を響かせることが大切!

 高知県鍼灸マッサージ師会では、年に1回県内の保健所管内を巡り、地域の'あはき師'の皆さんのスキルアップと本会活動の普及、交流を目的に出張研修・交流会を実施しています。今年度は、須崎福祉保健所圏域を対象として、7月14日に四万十町地域交流センターくぼかわで開催しました。  第1部では、バスが遅れてしまった関係で倍速再生モードで「本会の活動紹介と療養費取り扱いの概要について」ということで、9月に開催される東洋療法推進大会in徳島のことや療養費改定のこと、紙の保険証廃止にともなうオンライン資格確認の準備、組合の取り組みなどについて会長である自分の方からパパッと話しをして、メインの沢田先生にバトンタッチ。
 小児科医の沢田由紀子先生には、「心に響くコミュニケーション ~ 心の響きあいを大切に」というテーマでお話をしていただきました。  沢田先生は、自治医科大学で地域医療の推進を学び、子供の心に興味を持ち、乳幼児精神医療の道へ進み、地域や学校での命の学習なども担当するなど幅広い活動を行っています。  医師の役割とコミュニケーションについては、医師は患者さんの話を聞くことが重要ですが、近年は電子カルテなどの画面ばかりを見て、患者さんの方をあまり見ない傾向が強く、一方的な説明や淡々とした相づちが増えていると言われています。患者さんに最初に嫌だと思われてしまうと、その印象を修正するのは難しいため、沢田先生は第一印象を大切にしており、そのためには、話しやすい雰囲気や声をかけやすいオーラが重要だと考えています。  効果的なコミュニケーションの方法としては…  ・患者の服装や持ち物を褒めることで、病気だけでなく自分自身を見てもらえていると感じさせることにつながります。
 講演を通じて、患者さんとのコミュニケーションは、五感で受け止め自分の心を響かせることが大切なのだと感じました。特に、相手の話を否定せず、共感し、五感を活用して言葉や行動、反応を手がかりに、相手の気持ちを探るということ。「心を探るのは推理小説のようなものである」と言う言葉に沢田先生のライフワークの姿勢のようなものを感じました。  私たちも、日々の診療の場面のみならず、日常のコミュニケーションにおいても心の響きあいを大切にしていきたいと思いました。  研修会終了後は、近くの焼き肉「にくよし」さんで、先生の子どもさんたちも参加して、交流会を開催!  ビールが入っても、皆さんまじめに沢田先生に質問や感想を伝え、先生の胃袋にちゃんとお肉がおさまったのか心配でしたが、充実した研修と交流が図れたようで良かったです。 沢田先生本当にありがとうございました。v>

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