国保財政調整基金の今後の活用範囲は
○令和5年度香南市国民健康保険特別会計補正予算(第1号)について ◯林道夫議員 歳出の5款で、慣例どおり、前年の繰越金の2分の1を財政調整基金に積立てており、医療費に対する割合からすると2,600万円ということで、それほど大きな額ではない。おそらく、令和12年の県一統合化に向けて、段階的に激変緩和措置等で県の基金が繰り入れられたときに、それの裏づけとしてこの基金等も活用されていくのかと思うが、令和12年の時点でどのぐらい市の財政調整基金が積み上げられているのかも分からないが、統一化以降の基金の活用範囲等は示されているのか。 ◯市民保険課長 保険料が県内で統一されたら、市独自の保険料軽減は行えないと聞いている。保険料統一の議論がなされ、統一後には市町村の国保会計の均衡が図られる保険料の設定が行われるため、市の財政調整基金の役割は少なくなり、保有する基金は、統一までの保険料引上げの抑制や保健事業等、被保険者への還元に使うなど、使途については市町村の裁量で縮小を図っていくということだった。 本年度になり、統一に向け、細かな協議が進んでいく中で、保険料率の算定に必要な収納率の設定の協議がされている。まだ決定事項ではないが、全市町村とも99%という案が出ている。この収納率は、滞納繰越分の収納額も含んだものにはなるが、本市にとっては厳しい収納率の設定になると考えている。 高い収納率を設定することで、保険料の圧縮を図られるわけだが、現年収納率の向上や滞納整理が進んでいる中で、滞納繰越分は減少しており、99%という収納率が維持できるかという不安がある。また、課税所得は年度で大きく変動することもあり、必要な収納額が確保できるだけの調定額が確保できない可能性も考えられる。 市の保有する財政調整基金は、今後も国保会計の収支の均衡を図るためにも一定必要ではないかと考えているが、必要額について明確に示せる額がないというのが現状である。 来年度からは納付金の算定方式が変わるなど、保険料統一に向けた作業が今後さらに加速することが予想されるので、市町村の基金の在り方、考え方等についても明確化されていくのではないかと考えている。 ◯林道夫議員 今後、市の財政調整基金の活用範囲等も示されてくるということだが、前年度の繰越額の2分の1を積み上げるということも、今後、状況によっては見直