推移データの分析結果の補償額算定への影響は
○議案第52号 令和5年度香南市水道事業会計補正予算(第1号)について
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◯林道夫議員
収益的支出の営業費用、総務費の委託料で、西山地区の水位データの分析費用が540万円計上されているが、分析というのは具体的にどのような内容で行うのか。
◯上下水道課長
水源地改良事業の際に夜須町坪井地区で生じた農業用井戸の水位低下現象の調査のための費用となっている。
令和4年度には、上水道水源地での取水と農業用井戸の水位低下との関連性と、その後の農業用井戸の水位の状況把握のため、月1回、1日の時間ごとの水位の変動についての調査業務を年間を通じて行っているが、令和5年度も同様の調査が必要と判断し、予算の補正を行っている。
令和4年度に年間を通しての調査を行っているので、本年度は、農業用井戸の水位の状況を把握するための追跡的な調査というものを主な目的と考えている。また、上水道水源地からの取水との因果関係については、学術的な面からの意見をいただけるよう取り組んでおり、その中で追加の調査業務等が必要になることも想定した上で、費用を計上している。
◯林道夫議員
4年度に引き続きということだが、この間、地域の農業者とのいろんな意見交換があったかと思う。自分も毎回出させていただく中で、このような水位のデータ分析をしたときに、なかなか給水くみ上げとの因果関係というのを証明しにくいところもあろうかと思う。その辺りをどう考えているのか。
一方、去年の議会だより等にもあるが、一応、市は市のくみ上げとの関係性を認めており、分析結果により因果関係というのが、例えば交通事故の過失割合みたいなものが示されたりしたときに、農家への補償の割合等にも影響が出てくるのか。
◯上下水道課長
農業用井戸の水位の変動状況調査については、令和4年度に年間を通して実施しているが、現時点での上水道水源地における取水の運用状態での調査となっており、改良工事当時の状況を再現した調査とはなっていない。
しかし、現状においても、著しい水位低下を招くような状況にはなっていないが、一定の変動は見られており、市として影響を否定できるものではないと考えている。
因果関係等に関しては、市の考えのみではやはり説得力に乏しいところもあり、これまでの調査結果や現地の地質状況などを基に、学術的な意見がもらえるよう相談を行っているところであり、6月の補正で委託費についても、現状把握のための追跡調査と追加調査が必要になった場合の対応と考えている。
◯林道夫議員
分析を委託されてもなかなか明確に因果関係の有無を断言できないのではないか。仮に因果関係が証明できないとなった場合でも農家への補償というのは、一定妥当な割合で検討していくという理解でよいか。
◯上下水道課長
当然、地域からは補償に関する話も出ており、今回、追加の調査があれば追加の調査も行うこととしている。さらには、学術的な面からこういったことが考えられるというようなところのご意見ももらいたいと思い、それも進めるようにしているが、それも含めて市の考えをまとめながら、やはり地元とも協議しながら考えていきたい。
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