保育所・幼稚園の延長保育等の平準化を
【質問要旨】
(1) 市立保育所における延長保育の実施状況は。
(2) 市立幼稚園における預かり保育の実施状況は。
(3) 夜須認定こども園の預かり保育はどのようになるか。(4) 預かり保育等の平準化に対する保護者等からの要望と兵住家に向けての課題は。
【一般質問本文】
◯林道夫議員
本市において保育所、また幼稚園等に入園、入所をする場合には、例年11月に行われる教育・保育施設等の入所申込みということをするようになっております。市内全体の施設の許容量から希望する子どもたちの数等を考えれば、おおむね充足しているという状況なんですけども、やはり、子どもの年齢であったり保護者の方の就労状況、そしてご家族等の支援の状況等によりまして、やはり延長保育の長い施設であったり、自宅の近く、職場の近く等の希望が出てきますので、どうしても希望の園に偏りが出て、定員を超えた施設については、香南市の選定基準等に基づいて入所の調整がなされ、第2、第3希望へとなることもあるわけであります。
また、年齢的に保育から幼稚に上がる段階で、延長保育等の条件や時間等が変化することによって、保護者の方も就労の調整等に戸惑いを覚えるというような声も聞くわけであります。
全ての子どもたちが第1希望に入れるのであれば、各施設の違いというのはもう、特色として一定、あってもいいのかなと思うんですけども、やはり第2希望、第3希望というようなところ、また年齢に応じて保育から幼稚というふうに変わっていく段階においては、やはり一定、制度の平準化ということも考える必要があるのかなと思い、質問をさせていただくものであります。
まず、市立の保育所の延長保育の現状を、利用の時間であったり利用の条件、また保護者の負担等の状況について、まずはご説明をお願いいたします。
◯こども課長
保育所での延長保育の実施時間は、月曜日から金曜日までが、午前7時30分から午前8時までと、午後4時から午後6時45分までです。土曜日は午前7時30分から午前8時までですが、香我美おれんじ保育所につきましては、この時間に加えて、昼の12時30分から午後6時30分までが利用可能な時間となっております。
利用対象者につきましては、保育の利用を必要とする理由によりまして、利用時間や期間が異なる場合がありますが、月120時間以上の就労、妊娠、出産、疾病、障害、介護などの場合です。
次に、利用率についてですが、6月1日現在の保育所の利用人数818人のうち、延長保育の利用予定人数は697人ですので、利用率としましては85%になります。
次に、保育料についてですが、世帯の市町村民税額の合算で算定をしているところですけれども、3歳から5歳までの保育料の無料化や、多子・兄弟の同時入所等による半額や無料など、条件により異なりますので、全ての方が該当するわけではございませんが、延長保育料としましては、月額100円から1,000円になります。あと、おやつ代についてですが、保育料に含まれておりますので、徴収は行っておりません。
◯林道夫議員
ありがとうございます。最初に、香我美おれんじだけ、土曜日について6時でしたか、までということなんですが、これは何か経緯というか、どうして香我美だけそのようになっているのかとか、もし分かるようでしたら、ちょっとご説明、お願いします。
◯こども課長
土曜日に仕事をされておられる方もいるということで、市内全域では対応はできませんけれども、香我美町のみで、通常の延長保育をやっている時間と同じ時間で受入れをするということで、実施をしております。
◯林道夫議員
条例等を見ると、市長等が特に認める場合みたいな感じで、たしか土曜日が何か延長になっていたかと思うんですけど、それは当然、香我美おれんじに入所している子どもだけを、例えば他の園にふだんは通所しているけども、土曜日、仕事があるからとかいう理由で受け入れることとかも可能なんですかね。
◯こども課長
香我美おれんじ保育所で行っております延長保育につきましては、香我美おれんじ保育所に入所されている方が基本となります。そのほか、一時的に預かるという形もございますが、常にというわけではございませんので、入所されている方が対象になります。
◯林道夫議員
ちょっとそこにこだわる予定ではなかったんですけど、ちょっとほかの保育所等から、土曜日の延長とかそんなのを望む声とかというのは、特にはそれほど上がってない状態なんですかね。
◯こども課長
現在のところ、今以上にという希望の声は聞いておりません。
◯林道夫議員
そうしたら、ちょっと元の方に戻りますけど、おやつ代とか保護者の負担ということで、100円から1,000円で、おやつ代等はそれに含まれるというようなことだったんですけど、そのほか保育の場合の延長保育の子どもの過ごし方によって、例えば何か準備するものとか、そんなのが特にあるとかということは、特にはないですかね。保護者の方が、延長保育利用の場合はこれを用意してくださいという。
◯こども課長
特にご用意いただくものはございません。
◯林道夫議員
ありがとうございます。それでは、次、市立幼稚園における預かり保育ですか、の実施状況について、ご説明をお願いします。
◯こども課長
幼稚園の預かり保育の時間は、月曜日から金曜日までが午前7時30分から午前8時30分までと、午後2時から午後6時30分までになっておりますが、産前産後3か月から6か月までと、育児休業・求職活動中の方につきましては、午後2時から午後4時までの利用となっております。
土曜日につきましては、香我美幼稚園以外は午前7時30分から昼の12時30分までで、香我美幼稚園は午前7時30分から午後6時30分まで開設をしております。
土曜日の利用につきましては、就労等で家庭保育ができない方のみの利用をお願いしているところです。
また、幼稚園は学校と同じように、夏休みなどの長期休暇の期間は休園となりますので、この期間は預かり保育となります。そのほか、一時的利用として、通常は午前8時30分から午後2時まで利用している方が、仕事の都合やリフレッシュ、兄弟の学校行事などにより必要な場合は、週1回、預かり保育を利用いただくことができます。その際の利用時間は、午前8時から午前8時30分までと、午後2時から午後5時までとなっております。
平日、土曜日、一時的利用のどの場合におきましても、預かり保育を利用する場合は、園への事前相談をお願いしています。預かり保育の利用対象者につきましては、就労、就学、疾病、介護、看護、産前産後、育児休業、求職活動など、家庭保育ができない方です。
次に、利用率についてですが、6月1日現在の入園児童数が219人で、5月に利用した人数は159人ですので、利用率は72%になります。預かり保育料につきましては、申請を提出いただき、施設等利用給付認定を受けることにより無料となりますが、一時的利用につきましては、日額250円をいただいております。ただし、おやつ代は保育料に含まれておりますので、徴収は行っておりません。
◯林道夫議員
ありがとうございます。ちょっと教えていただきたいんです。夏期休業中などについては預かり保育というふうに言われたかと思うんですが、これはもう、朝の7時半から18時30分までがもう、ずっと預かり保育という扱いになるという理解でよかったでしょうか。
◯こども課長
議員がおっしゃられましたとおり、朝の7時30分から午後の6時30分までの時間が預かり保育の時間となります。
◯林道夫議員
ありがとうございます。今、保育の延長保育と幼稚園の預かり保育の状況等についてご説明いただいたんですけども、制度的な保育と幼稚園が違うところがあるんですけど、考え方というか教育的な、幼稚なんかのはそういうようなところがあったりとかいうことがあるかと思うんです。制度上で預かり保育とか延長保育の子どもの過ごし方とか、職員の配置基準とかというのは、何か違いとかは、幼稚園の預かりの場合はこういうことをしなくちゃいけないとか、そんなことがもしあるようでしたら、ちょっと教えていただきたいんです。
◯こども課長
特に預かり保育、延長保育の中で、これをやらなければならないという違いはございません。どちらもですけれども、子どもたちの過ごし方については、幼稚園でありましたら、お昼寝とか休息を取った後におやつを食べて、友達と一緒に遊んでお迎えを待っているという形になります。保育所につきましても、お昼寝の後、友達と一緒に遊んでお迎えを待つという状態になりますので、特段どちらが差があるというわけではございません。
◯林道夫議員
ありがとうございます。子どもたちの過ごし方については、特段差がないということで、それでは、ちょっと次の項目に行きますけども、今、夜須町の方に認定こども園というのが建設中で、来年1月からですか、開園予定ということで、これは保育所と幼稚園の機能を併せ持った施設という理解になりますけども、この場合の延長保育といいますか、預かり保育というかの取扱いというか、考え方はどのようになっているのか、お聞かせいただきたいと思います。
◯こども課長
夜須認定こども園につきましては、来年の1月開園を目指して、今、取り組んでいるところでございまして、預かり保育につきましては、現在、夜須保育所と夜須幼稚園で行っていることをそのまま引き継ぐ予定にしております。
さきの質問にお答えした内容と重なる部分もございますが、現在、夜須保育所の利用可能時間は、保育の必要量により、標準時間と短時間に分かれておりまして、標準時間は、平日であれば午前7時30分から午後6時45分までの11時間15分です。短時間は、午前8時から午後4時までの6時間です。標準時間と短時間の差に当たる部分が延長保育時間となりますので、午前7時30分から午前8時までと、午後4時から午後6時45分までが利用可能な時間となりますが、保護者の就労等の状況によりまして、利用時間はご家庭ごとに異なっております。
夜須幼稚園の預かり保育につきましては、平日は午前7時30分から午前8時30分までと、午後2時から午後6時30分で、土曜日は午前7時30分から昼の12時30分までのほか、夏休みなどの長期休暇の期間と、仕事やリフレッシュ、兄弟の学校行事などによる一時的な利用を行っております。
◯林道夫議員
ということは、建物というか施設としては保育と幼稚の機能が合わさっているけども、年齢的に、夜須の場合は4歳からでしたか、幼稚園になったら預かり保育については6時45分だったものが6時半になるというような感じの理解でいいんでしょうかね。
◯こども課長
これまで夜須町内の施設を利用する場合、ゼロ歳から3歳までは保育所、4歳、5歳は幼稚園に行く必要がありましたけれども、認定こども園になりますと、保育所機能と幼稚園機能を併せ持つ施設になりますので、就労等により家庭保育ができない方については、4歳、5歳であっても保育所機能の側を利用いただけることになります。
現在、建設中の認定こども園は、3歳、4歳、5歳は各1クラスの予定で、1つのクラスの中に幼稚園と保育所の機能を併せ持つことになりますので、給食後、降園の準備を行い、帰りの会が終わると、午後2時のお迎えを待つ子どもと、預かり保育の子どもとに、それぞれ分かれます。預かり保育の子どもは、お昼寝をしたり、体を休めたりした後、おやつを食べたり、友達と一緒に遊んだりしながらお迎えを待つことになりますので、特段、今の夜須保育所と幼稚園で行っていることとは変わりない形になります。
◯林道夫議員
ありがとうございます。何かちょっともう、自分の昔の記憶でごめんなさい。何か昔、夜須はもう4歳になったら幼稚園とかいう感じでなっていたので、ごめんなさい。
では、今後、先ほども言いましたけども、全ての子どもたちが第1希望の園に入れるということであれば、いろんな差というのはあっても別にいいのかなと思うんですけども、現在、平準化に向けて、保護者等から何らかの要望であったりというものというのは上がっているのかということですね。
あと、もう今後、保育・幼稚の延長保育、預かり保育の平準化等に向けて取り組んでいくとした場合の課題があるとしたら、またちょっと教えていただきたいんです。
◯こども課長
就労等により保育を必要とする家庭の増加もあり、これまで平日午前8時から午後5時までの利用だった幼稚園の時間を、保育所の開設時間に相当するように、令和4年度から香我美幼稚園と夜須幼稚園で実施しておりました午前7時30分から午後6時30分までに、全幼稚園で統一を行い、土曜日の預かり保育を行っていなかった野市幼稚園と野市東幼稚園につきましても、昨年度から実施をしております。
また、夏休みなどの長期休園中の預かり保育期間中は給食がなく、お弁当を持参してもらう必要があったことから、ご家族の負担軽減を考え、昨年度からお弁当の配食サービスを始めたところです。
保育所と幼稚園の利用時間や給食の食事に関すること、3歳以上にはなりますが、保育料はどちらも無料になっておりますので、一定、平準化は図れているのではないかとは思っておりますけれども、各施設での受入れ年齢や定員があることもあり、林議員がおっしゃられますとおり、第1希望の施設への入所や、兄弟児が同じ施設に通うことができない場合もあること、3歳以上であっても、幼稚園より保育所への入所希望が多いことなどの課題があります。
こういったことを含めまして、預かり保育を含め、今後の保育所と幼稚園の運営の在り方につきましては、令和7年度から令和11年度までの5か年を1期とする第3期子ども子育て支援事業計画の策定に向けたアンケート調査を行いますので、その結果も参考にしながら、サービスの向上には努めてまいりたいと考えております。
◯林道夫議員
ありがとうございます。7年度からの計画ということで、恐らく来年度、アンケート調査等を行うということなんだと思いますけど、やっぱりもう香我美、土曜日にもうやられているという、6時までですか、やられているということで、その辺もニーズがどれくらい、ほかの地区を希望している方であるのかがちょっと分かりませんけど、その辺りも含めて、またアンケート等をしていただいたらと思います。
あと、国の方も異次元の少子化対策ですか、そんな感じで、職員の配置基準ですか、の見直し等も考えておられるようですし、保育等についても、就労による条件の緩和みたいなことも打ち出しているわけですけども、自治体にしてみれば、一方ではやっぱり職員の確保というのが大変な、これから課題になってくるところもあるかと思うんですけど、当然、地域にいる資格を持たれている方、経験のある方というのの数というのは限られていますので、いかに今後の保育・幼稚等のサービスの維持であったり安心安全を確保するために、職員を確保するということも大事になってくるかと思いますけども、延長保育とかそんなのに関して、職員の基準みたいなのというのは、何人に何人とかいうのは、何か規定みたいのがあるんですかね。保育と幼稚両方ですけど。
◯こども課長
預かり保育、延長保育のみについての職員配置の数についての決まりはございませんが、保育も幼稚園もそうですが、年齢に応じて人数が決まっております。
保育でしたら、ゼロ歳であれば3人に1人の先生が必要ですし、1歳から2歳については6人に1人、3歳であれば20人に1人、4歳以上であれば30人に1人というふうに、年齢が決まっております。
幼稚園につきましては、1学級当たり専任教諭が1人で、1学級について、幼児数は35人以下が原則というふうな決まりになってございます。
◯林道夫議員
それで、現在のところは当然、通常保育、幼稚もそうですし、延長保育の時間帯についても、職員の基準は、職員は確保できているという状態、当然、そうだからやっているんだと思いますけど、でいいですかね。
◯こども課長
専属の先生というのはなかなか確保というのが難しい状況になっておりまして、その日に利用される人数に応じて、人が足りない場合は幼稚園であれば園長、教頭、保育であれば所長、副所長などが入って対応している場合もございます。
運営に対しましては、その日その日では安全に保育ができるような状況は確保してございます。
◯林道夫議員
今後、それこそ配置基準等が変わってきたら、また人材確保というのも大変になってくると思いますので、本当に、先ほども言いましたけれども、地域で資格のある方とか経験のある方とかというのの数というのは限られていますので、もう、他の自治体に先んじてなのか、上乗せをしてという感じなのかもしれないですけども、安心安全な保育というのを、環境をつくれるようにもう、今後とも取り組んでいただいて、保護者の方が安心安全でいられるように、そして主役の子どもたちの笑顔が爛漫と輝けるような香南市にしていただけるように述べまして、今回の質問を終わらせていただきます。ありがとうございまし た。
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