今後の夜須町地区への宅地整備計画はどうなるか? #人口減少 #高台移転

【質疑通告】

宅地造成事業について

 (1) 今般の行政報告で香我美町下分地区への住宅地整備計画が提案され、その目的として移住・定住、高台移転、地域間の人口格差解消等が上げられているが、夜須候補地との比較・選定理由は。

 (2) 今後の夜須町地域の宅地整備計画は。


【質疑本文】

    林道夫議員

 それでは、3項目めですけども、今回の行政報告の中で、都市計画マスタープランですか、の関係で高台移転、また、移住・定住ということの目的で香我美町下分ですか、の宅地開発の提案がなされております。

 全員協議会の中では候補地として夜須地区の宅地のことも書かれていたわけですけども、それの、なぜ今回、香我美町になったのかという、比較、選定理由と宅地の概要についてお聞かせいただきたいと思います。


◯建設課長

 林議員のご質問にお答えいたします。

 この宅地造成につきましては、香南市都市計画マスタープランにおいて地域別まちづくりの方針の中で、香我美町や夜須町に移住・定住や高台移転等の受け皿となる住宅の整備を検討し、居住の誘導を図ることとしております。

 また、第2期香南市まち・ひと・しごと創生総合戦略におきましても、移住・定住促進及び市内地域間の人口格差解消のための宅地整備事業を優先的に取り組む施策の1つとして位置づけております。

 今回の宅地整備地の選定に当たりましては、工業団地のような適地調査は行っておりませんが、航空写真や現地踏査などの作業を行い、香我美町下分地区と夜須町中部地区を各種条件による比較検討を行いました。

 宅地造成の候補地選定の条件としましては、地震津波の影響を受けない地であり、日当たりのよい一定の広さが確保できることや、幹線道路に隣接や近接し、また、文教施設や市役所等にアクセスが容易な場所を勘案した選定が必要と考えております。

 今回選定した条件等の比較につきましては、香我美町、夜須町ともに南海トラフ地震津波による影響のない立地での比較でしたが、夜須町におきましては、南海トラフ地震の発生時には当該候補地への主要ルートが津波浸水区域に位置するため、孤立する可能性があることと、主要な施設へのアクセスが香我美町候補が優れていると思われるため、総合的に検討した結果、香我美町下分地区に決定いたしました。

 以上です。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。ただいま説明の中で、夜須地区については主要ルートが浸水の可能性があるということなんですけど、そういう理由を出されると、これ時間がたったら解決する問題じゃなくて、これは本当、次の南海トラフが来るまでは同じ条件がずっと続いてしまうので、今後、夜須町の計画というのはないような印象にもなるわけですけども、今後、山南地区に説明等に入るということなんですが、これはもうほぼ香我美町で確定して、お願いしますという感じの説明になるのか、今後また香我美町が、何でも香我美町かというような声もあれば歓迎する声もあるかと思いますけども、香我美町がノーという可能性というのも加味しての説明になるんでしょうか。


◯建設課長

 ご質問にお答えいたします。

 初めに香我美町ありきということではなくて、先ほど説明しましたように、市内全域を見渡しての、香我美町地区と夜須町地区においての選定でございます。今後、全て香我美町ありきということではございません。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。やはり、先ほど挙げられている高台移転とか人口の平準化ですか、そのようなところからいうと、緊急度でいうと夜須地区の方が高いような印象を受けるんですけど、そういう意味で今後、夜須地区での宅地開発の計画についてはどのように考えられているのかをお聞かせください。


◯建設課長

 ご質問にお答えいたします。

 今回、夜須町と香我美町地区とを比較検討した結果、香我美町下分地区に決定いたしましたが、夜須町地域における南海トラフ地震の危険性や移住・定住促進及び市内地域間の人口格差解消などを考えた場合、夜須町地域への宅地整備は必要と考えてはおります。

 今後の夜須町地域への宅地整備計画につきましては、まず、今回整備する香我美町下分地区の区画の販売状況などの動向を見据えた上で、宅地整備の実施に向けた検討をしたいと考えております。

 以上です。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。今年度、例えば学校教育課の方で、学校の規模適正の中で予算を取って、人口等の詳細な分析を行うというのが必要なんですけども、現時点で夜須地域に住宅等の建設計画がないとなると、当然、人口だけで判断されるものではないですけども、もうマイナスカウントというか、になってしまうのではないかと思うんですけども、以前、本当に、市長、最初の立候補のときにも海岸地域に対して、立体換地とかツイン区画整理、そういうようなことで海岸地域に住む方に対して一定期待を与えるようなこともされていたかと思うんですけど、そういう意味で、やはり緊急度という面で、今後、市長として、夜須地区の宅地開発についてはどのような考えをお持ちなのかをお聞かせいただきたい。


◯市長

 林議員のご質問にお答えいたします。

 宅地開発のご質問を受けてございますが、まず、私、立候補当初お話をしてございましたツイン区画整理事業、あるいは立体換地の件でございますが、今も市の施策として構想の中にはございます。ただ、東日本大震災等の復興がございますので、国の方としても事前防災に関しての支援策というかメニューが今なかなかない状態でございまして、そんな中ですと、自己負担といいますか、いうようなことも発生してくるということで、今、それを今後どんな形でしていくかいうことを検討しているところでございます。

 そんな中、今回、まち・ひと・しごと創生総合戦略の中で、香南市は2060年に人口約3万人という目標を立てました。いろんな産業振興計画や人生支援計画や様々なことを取り組んでまいりますが、要は住環境整備と子育て支援、こういったことが重要課題に上がってくるということも分かってまいりました。

 そんな中で特に、香南市の人口を見た場合、市内の中での格差もございまして、そういったことももろもろ総合的に判断して、津波浸水予想区域でない香我美町、夜須町に住環境整備をというふうな方針のもと取り組んでございまして、いうことで、今、香我美町の方にいうことでございますが、これは、まずはということでございまして、担当課もございますので、ここらの業務量という、そういった具合もございますので、今後は、先ほど建設課長が申しましたように、香我美町、また、夜須町の整備に向けた検討をしていく。

 こんな中で様々な課題も出てくるでしょうが、それが当初一定ございました、海岸地域から移るというツイン区画整理事業に代わるものでもございますし、単なる住宅開発ということでも代わるものにもこれなってきますので、そんなことを、香我美町の住宅団地整備等をまた今後事業化する中で、様々な方策というか、こういうこともまた出てくるのではないかというふうに思ってございますので、これは私としての大いに関連性といいますか連続性を持った形の事業として今後取り組んでいければというふうに思っているところでございます。

 以上でございます。


◯林道夫議員

 ありがとうございます。住宅、宅地開発というのはなかなかリスクもある事業ではあるんですけども、やはり、今回、都市計画マスタープランで立ち上げられて、人口減少とかいったときに、高台移転、町内から移転した場合の優遇措置というか、例えばもう固定資産税の免除とか、そういうインセンティブというのも今後検討されているのか、ちょっと最後にお聞かせいただきたいと思います。


◯市長

 インセンティブ等以前に、移転をした場合に自己負担等が発生してしまうということがございますので、その分の軽減策からまず考えていく必要がございますので、先ほど林議員がおっしゃったところまではまだ考えの到達を今のところはしていないというのが正直なところ現状でございます。

 

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