対象区域拡大により香我美地区の声も十分反映されるか? #工業用水道

○香南市水源対策委員会設置条例について


◯林道夫議員

 今回改正される香南市水源対策委員会設置条例に紐付けられている水源対策事業費補助金要綱には、野市町の水源対策委員会が規定されている。今回の条例改正で香我美町等も含めて香南市水源対策委員会に拡大されるわけだが、補助金の対象も拡大されるか。

 また、条例の第3条で、委員の構成の農林業の関係者を5名から7名に変更するということだが、その(1)では、地元の水源対策委員会の委員6人以内となっている。香我美町には水源対策委員会がないという話だが、ここに香我美町の人等は入らないのか。

◯商工観光課長

 水源対策事業費補助金交付要綱では、現在、野市町の土居地区、ポリテクカレッジ地区、街中地区、下地地区、中ノ村地区の5地区の水源対策委員会を対象に、香南工業用水道に関する地下水の保全対策として、主に井戸の修繕工事などに対し補助金を交付している。

 現在のところ香我美町等を対象にすることは考えていないが、香我美町の徳王子地区と山南地区と協定書を交わしており、農業用の共同灌水施設である農業専用の共同井戸2か所の年間維持管理費に対する負担金などを合併以前からずっと交付している。

 野市町の水源対策委員会が設立された理由は、旧香我美町へ立地予定だった企業に対して、旧野市町から水を送ることにより、野市町の農業用水等へ影響が出ることが予想されたため、各地域からの要望事項を取りまとめるために設立されたものである。そのため、企業立地予定だった旧香我美町には水源対策委員会は存在していない。

 ただし、条例第3条にある水源対策委員会の委員として、農林業関係者を今回増員をするようにしており、徳王子の共同潅水施設組合から1名、また香我美町の左岸土地改良区や山南土地改良区の代表として1名の、合計2名に入ってもらい、野市町だけの意見と違った角度の意見が反映できるよう現在予定をしている。

◯林道夫議員

 香我美町は現在、潅水組合という形だが、今後、当初の工業用水の関係というのからニュアンスが変わってきており、香我美町においても今後、水源対策委員会等をつくることは検討していないか。

 また、今回提案されている地下水保全条例では、市長は取水する事業者に対して調査、監督、指導等の権限が与えられているが、一方で本条例の水源対策委員会も事業者に対する対策事業等の要望等も出せることとなっている。整合性はとられているか。

◯商工観光課長

 香我美町にも水源対策委員会をつくるかどうかについては、香南市水源対策委員会をやる中で、香我美町の農業関係者等にも入ってもらい、これから検討していきたい。

 また、地下水保全条例は水源対策委員会条例の上位の計画であり、もちろんいろんな連携も必要になってくるので、工業用地に関わる県の商工労働部等も含めいろんな対応策を図っていきたいと考えている。

 

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