雪満喫の土佐矢筈山

★山行日★ 2004年1月4日(日) 見事な快晴!!


★山行先★ 土佐矢筈山 1607m

      高知県物部村・徳島県東祖谷山村


★参加者★ ポレポレのKさん、Sさん、Tさん、Nさん&源気 【計5人】


★記 録★

高知発(7:30)→南国(7:45)→物部ふれあいプラザ(8:20)→矢筈峠登山口(9:30)~登山開始(9:55)直登ルートとの分岐点(11:00)→土佐矢筈山頂(11:35)~<昼食>~下山開始(12:10)→直登ルートとの合流点(12:30)→下山完了(13:35)→物部ふれあいプラザ解散(14:50)~


 今回は(も?)、山行案内が遅れたせいか、山行二日前時点での参加者は、SさんとKさん、そして私だけという、”ポレポレ初のメンバーそろわず山行中止”という言葉が眼前にちらつく、わずかながらも虚無感を覚えての年明けであった。そして、今夜には山行中止の連絡をしようとあきらめかけた夕方に、Tさんより「メンバーが足りないなら行きましょうか!」という連絡が入り、”もう一人サポートを見つけられれば!”という希望がわいてきた。


 その後、方々に連絡をし、香川に帰省中のNさんの了解をいただき、無事2004年の幕開け山行もGOサイン!を出すことができた。


 当初の計画では、中津明神を予定していたが、村に問い合わせたところ、雪もあまりなく、しかも夏の台風等で登山道が崩壊しているということであり、急遽山行先を土佐矢筈に変更することとした。


 元旦から晴天が続き、あまり雪も期待できなかったが、我々を乗せたとうくろう号が登山口の矢筈峠に近づくにつれ、徐々に雪は現れ、チェーンを巻きたどり着いた登山口は、30~40cmの積雪であった。


 これほどの雪を予想していなかったKさんは、装備や安全面から、車で一人待機することを決意したが、説得の結果(ある種強引に?)、一緒に登ることを決意する。


 それにしても、登山口まで来ていながら、状況を判断し、自ら待機を決断するということは、なかなか普通出来るものではない。今回は特に事故もなかったが、無理に説得して山に入り、その結果事故が起こるという可能性もあり、山での判断の難しさをも考えるきっかけとなった。


 今回は5人パーティーと、やや寂しい感じだが、防雪防寒対策をしっかり整え、いざ今年初めの一歩を雪の上に踏み出そう!


 登山道では、陽のあたるところは雪も解け、所々地面が表れており、それほど歩きにくいということはない。むしろ、細かい段差がすべて雪で均されており、視障者にとっても歩きやすいくらいだ。


 冬の山は餌も少ないせいか、登山口近くの林でゴジュウカラのか細い地鳴きが少し聞こえたくらいで、あとは風の音ばかり、実に静かな山である。


 気温もそれほど低くない。歩き始めて20分ほどで、汗が吹き出し、衣服調節をする。


 Tさんが、雪に点々と残る小動物の足跡を見つけ、雪山の中の動物たちの暮らしに、ひととき想像をめぐらす。頂上が近づくと、今度は先人の足跡が、本来の登山道のルートとは別に、頂上へ直登するルートへと導いてくれた。足下には、本来一面の笹原が広がっているはずであり、この雪のおかげで頂上への最短ルートで笹原を一またぎできるのだ。


・・・っとはいえ、踏み跡はあるものの、体重をかけると30~40cmは沈み込んでしまうところもあり、普段以上に膝を高く上げなければならない。しかも年末年始に蓄えた脂肪も手伝って、とても”一またぎ”などといった優雅な形容詞に値する息づかいではない。


 登山口から1時間半ほどで快晴の山頂に立つことができた。風もなく、のんびりと弁当を広げることができる。冬山でも、まるでそれが一つの義務かのように、かじかんだ手で缶ビールのプルを引っ張り泡をすする。


 あまり熱くないお湯で作ったカップラーメンは、まるで輪ゴムのような食感だが、暖かいスープは至福のひとときを与えてくれるのだ。


 お決まりの頂上記念撮影の後、本来の登山道を選び下山に入る。踏み跡の少ない道は、一足ごとに60~70cm陥没し、静かな山に、Nさんの明るい悲鳴が響く。


 直登ルートとの合流点を過ぎると、道は歩きやすくなり、それでも解けかけた雪に滑らないように、慎重に歩を進める。


 後続のS-K-Nグループとの差が開いてしまったので、平坦なところで待つことに。


 山頂を吹き抜ける風が、遠くさざ波のように成り続き、近くではスズタケの葉が、さらさらと言うよりも、からからに近いような冷たく乾いた音で擦れ合う。


 足下の雪で雪だるまを作ってみるが、シャーベット状の雪は、転がしてもいっこうに成長せず、結局は手で丸めてやらねばならず、大きくするのは難しい。できあがったものは、どうみても雪だるまと言うよりは鏡餅である。


 後続の声が近づいてきたので、雪玉を投げてみるが命中せず。Sさんの反撃に遭い、我が隊は一発で敢えなく白旗である。


 全員そろったところで再び歩き始める。やがて、朝のゴジュウカラだろうか?「楽しかったかい?」の声に迎えられ、まもなく登山口であることを知る。


 下山もほぼ1時間半。みんなのおかげで、今年のスタートも、無事楽しい山行で終えることができた。


 m(__)m ア・リ・ガ・トォ。

 

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