1.令和5年度決算について 被保険者数の減少などにより、歳入の国保税は令和4年度より -8%の7億円。歳出の保険給付費は -4.5%の28億円。 また、国民健康保険事業費納付金が -5.6%の10億円となったことなどにより、5年度の単年度収支は3870万円の黒字となり、約6500万円を6年度に繰り越すことになっている。 なお、国保基金は5年度に2600万円の積み立てを行い現在高は4千万円となっている。 2.国保の現状等について 5年度末現在の国保加入世帯は市全体の29%、加入者率は21%で、一年間で約500人の減少となっているが、65~74歳の前期高齢者が被保険者の4割を占めており高齢化が続いている。 令和3~5年度の3カ年平均では、被保険者数の減により保険給付費が1.4%減になっているが、一人当たり保険給付費は2.4%増となっている。 5年度から導入された産前産後の減免制度については、対象者8件(160,600円)の減免実績となっている。 短時間労働者や小規模事業所の従業員にも厚生年金や健康保険の適用を広げることを目的とした被用者保険の適用拡大により、これまで国保に加入していた人が被用者保険に移行し国保財政にも影響すると言われているが、現状では把握・分析できていないとのこと。 3.保健事業等について 特定健康診査の受診率は… 健康作り推進員による訪問活動やはがきによる受診勧奨を実施しており、34.3%と県平均(36.8%)に届いていないが、予約制の定着、待ち時間の短縮、受診勧奨強化などにより回復傾向にある。 6年度は、これまでの取り組みに加え、業者委託によるAIを活用した分析と介入(受診行動を6パターンに分類し各パターンに応じた勧奨方法を選定)、web予約の導入(休日や夜間でも予約可能)の他、若い世代から健康意識を高めるために、20歳以上を対象とした健康診査受診機会を継続する。 特定保健指導については… 保健指導対象の可能性が高い人への聞きとりや生活習慣改善のための取り組み提案などを集団健診会場で行ったり、健診後早期に介入することにより、終了割合39.3%と県平均(34.4%)を上回っている。 健康教育として、生き生きライフ教室や血圧チェック、栄養・運動講座などを実施しているが、働き盛り男性の出席が少ないことが課題で